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ITEMS: アメジャン(US)とロンジャン(UK)の違い

 

ダブルライダースジャケットと言っても、そのデザインやディテールはブランドや時代によって様々です。

その中でもアメジャン(US)ロンジャン(UK)という言葉を聞く事があるかと思います。

なんとなくは知っていても、どこがどう違うのか?どのようなルーツがあるのか?細かく知らない方もいらっしゃると思います。

このページでは 

・ 革ジャンの歴史
「Schott」で見るアメジャンの特徴
「Lewis Leathers」で見るロンジャンの特徴

などを解説致します。

革ジャンの歴史

ジップアップ式のレザーライダースジャケットが出て来たのは1920年代後半。

革ジャンとしては第一次世界大戦当時、軍人が着ていたフライトジャケットが始まりと言われています。

 

 

第二次世界大戦後、戦争が終わって帰って来た兵隊や労働者階級の人々が街でバイクを乗る際にロングのダブル仕立てになったレザーコートを着ており、バイクに乗り易いように着丈がだんだんと短くなってライダースが生まれたと言われています。

その前から『Schott』PERFECTOというモデルの革ジャンを作っていましたが、世界的にライダースが流行ったのは大体その時期からとされています。

 

一番大きなムーブメントになったのは、ゴッドファーザーの俳優「マーロン・ブランド」が若い頃に演じた「乱暴者(原題:The Wild One)」という映画がきっかけで、それに憧れてジーパンにTシャツ、ライダースの革ジャンを着るという格好が定着しました。

このような形でアメリカから革ジャンが大きく流行りましたが、「RAMONES」などのミュージシャンの影響を受けてイギリスのミュージシャンも着るようになり、イギリス独自のロンジャンという形が生まれました。

アメジャン(US)とロンジャン(UK)それぞれの特徴

革ジャンのディテールにはバイクが大きく関わっており、アメジャンとロンジャンの違いはそれぞれの国のバイク文化に合わせてその形を変えて行きました。

「Schott」で見るアメジャンの特徴

「Schott "618"」
「Schott」と言えばワンスターが有名かと思いますが、星がついていない「618」というモデルのデザイナー私物を使ってアメジャンの紹介を致します。

アメリカはチョッパーによく見られるアップハンドルを中心に、両腕を大きく広げて乗るスタイルが主流でした。そのため腕の可動域を上げるためにアメジャンには「アクションプリーツ」が付いているものが多数です。肩の「エポレット」は軍物からの流れが残っているものと思われます。

裾にはベルトやコインポケットがついており、バイクに乗った時に邪魔にならないように短めに設定されているものがほとんどです。体格も影響しており身幅も腕も幅が広く作られています。

まとめると「アメジャン」とは身幅や腕幅が広く、着丈は短め、肩にはアクションプリーツがついていて裾にはベルトやコインポケットがついている形のことを指しています。

「Lewis Leathers」で見るロンジャンの特徴

「Lewis Leathers "SUPER MONZA"」
70年代後半に出来た「SUPER MONZA」というデザイナー私物のヴィンテージモデルを使ってロンジャンの紹介を致します。

大きくアメジャンと違うところは、その当時流行ったバイクのスタイルで「カフェレーサー」というレース仕様のバイクを乗り回す文化があり、ハンドルを絞ったセパハンなスタイルが主流でした。写真のような前傾姿勢で乗り回すため脇の可動域を上げる必要がなく、アクションプリーツが付いていないものが多く見られます。その代わり袖がカーブしたパターンで作られており、前傾姿勢になった際に腕に負担がかからなくなっています。

着丈はアメジャンより長めに設定されており、これもまた前傾姿勢で乗るスタイルの影響と思われ、裾の調整ベルトもタンクを傷つけないようにバックルは小振りに、両サイドに配置されています。そして風の抵抗を抑えるためにアメジャンよりも少しタイトな作りとなっています。

まとめると「ロンジャン」とは少しタイトで着丈は若干長め、袖は立体的な前振りになっており、裾の調整ベルトは横に配置されています。

まとめ

以上の通り、アメジャンとロンジャンはその地域の文化によって独自に進化を遂げましたが、どちらも当時の利便性を求めて進化した形が、機能性はもちろんデザインとして根付いていることが分かります。

現代、革ジャンはバイカーやミュージシャンだけの物ではなく、1つのファッションアイテムとして多くの方に愛用されていますが、こういった歴史を知った上でアイテム選びをするのも1つの楽しみではないでしょうか?

STRUMではどちらの文化からもインスパイアを受けた物作りをしていますので、細かい部分も見ていただいて拘りを感じていただけたらと思います。

STRUMデザイナーはどちら派?

桑原コメント

この歳になるとロンジャン派で、単純に子供の頃から好きになっていった物が音楽にしろバイクにしろイギリス寄りでした。

初めて革ジャンを着出した頃はSchottなどのアメジャンを着ていましたが、色々な文化を知るようになってロンジャン派になりました。

ですが、自身も様々なファッションをする中で、エポレットやコインポケットがついたアメジャンタイプも作りますし、着ています。

どちらも良いところがありますし、アメジャンとロンジャンの良いとこ取りをしたモデルを作ったりもしていますので、それも踏まえてSTRUMの革ジャンを見ていただくと新しい発見があるかもしれません。

 

OUTFIT