【絶対NG】レザージャケット/革ジャンの保管方法 - やってはいけない事とは?

梅雨の時期になり、日によっては暑い日も出てくると、そろそろ革ジャンをしまおうかな?という気持ちになるかと思います。このページでは、革ジャンに携わって20年以上、毎日革を触って、毎日革を加工して来たプロの目線からの革ジャンの保管方法保管をする時に絶対にやってはいけない事をお伝えします。

最終更新日:2026年7月

保管以外(オイル・カビ・シミ)も含めた革ジャンのお手入れ全体は、こちらのまとめ記事でご確認いただけます。

革ジャンの手入れ完全ガイドを見る

保管するにあたり気をつけないといけない事

まず、革ジャンを保管する際に絶対に注意しないといけない事として、大きく分けて3つあります。

それは

湿気・乾燥・紫外線です。

3つの大敵 起きること 対策
湿気 カビの発生 月に一度は出して陰干し。ビニール袋はNG
乾燥 硬化・ヒビ割れ クーラーの直風を避ける。ドライヤーはNG
紫外線 変色・退色 直射日光の当たる場所を避ける

下記にて1つずつ詳しく解説しますのでご覧ください。

湿気に注意!革ジャンにとって一番の大敵は「カビ」

革ジャンにカビが発生しやすい理由

革ジャンに発生したカビ革ジャンは、綿製品やウール製品などに比べ、比較的カビの生えやすい素材です。

なぜカビが生えやすいかというと、革素材の主成分であるタンパク質や油分はカビのエサになり、日本特有の高温多湿という気候もカビの繁殖を活発にしている原因でもあります。

以上2つの条件が揃っているため、革ジャンは他の素材と比べるとカビが発生しやすいのです。

カビが生えるとどうなる?

一度カビが生えてしまうと、確実にカビの菌の根を除去するのは中々難しく、手入れをしてカビを落とした後でも、環境が悪いとまた同じ場所からカビが生えてきてしまいます。

プロの方に頼んでカビを除去したとしても、その後の保管の環境が悪いと同じ場所から生えてきてしまう事が多くあります。

カビを発生させないためには?

それではカビを発生させないようにするにはどうすれば良いか?
主に以下の事が対策としてあげられます。

■定期的に着用する

カビが生えるというのは、3ヶ月4ヶ月、ずっとクローゼットの中に入れたままの状態が一番危ない状況です。

定期的に着てあげる事で外気に触れ、カビの発生を抑える事が可能です。

■カビの原因となる「汚れ」「ホコリ」をとってからしまう

革ジャンのブラッシング月に一度は、しまう前にブラッシングをしっかりとして、ぎゅうぎゅうに固く絞ったタオルで革ジャン全体を拭き取り、日陰の風通しの良いところで十分に乾かすとカビの発生を抑える事が可能です。

■しまう前にオイルを塗るのは正しいのか?

一般的に保管前にオイルを塗るという話を聞く事がありますが、STRUMデザイナーの観点ではオイルはNGです。

なぜなら日本の湿気の多い環境だと、オイルはカビの栄養でもあり、逆にカビの生える原因になってしまいます。クローゼットのような湿気が溜まるような状況で、オイルを塗って長期保管する事は革ジャンにとって危険な行為です。

STRUMデザイナーのお勧めは、汚れとホコリをしっかり落として保管し、また革ジャンを着る季節が来た際にオイルを塗ってケアをする事です。

週に一回や月に一回オイルを塗る事を推奨されている方もいますが、STRUMの観点では表面が少しカラッとして来たという状態の時に塗るくらいで十分と考えています。

オイルの種類や塗り方について詳しくは、オイルメンテナンスのページで解説しています。

■しまう際にビニール袋を被せるのはNG!正しいカバー方法

ビニール袋は汚れがつかないようにするためのもので、湿気も空気も通しません。

風通しの良い日陰で保管されることを推奨します。

カビについてのまとめ

保管前や過度なオイルの塗り込みは避け、クローゼットにしまいっぱなしにならないように、最低月に一度はクローゼットから出してあげて、ブラッシングをして固く絞ったタオルで拭き、日陰干しをする事でカビを生えづらくする事が可能です。

革ジャンは保湿が命!乾燥させないためには?

■クーラーの風には注意!クローゼットの外が安全な訳ではない

革ジャンをしまっている時期と言えば夏。
夏と言えばクーラーですが、クーラーの風が直接当たる場所に革ジャンを置いておく事はNGです。

クーラーの風により革の保湿が無くなり、革が乾いた状態になってしまいます。

■ドライヤーは絶対NG!雨などに濡れてしまった場合は?

雨に濡れた革ジャンを日陰で自然乾燥させる雨などに濡れてしまった場合、ドライヤーで乾かす方もいらっしゃるようですが、熱風がずっと当たるとオイルが抜けてしまう原因になってしまいます。

また、革は熱に弱く縮んでしまいます。

特に濡れた状態から熱を入れて乾かすと、縮みが進み更に熱を加えると「硬化」と言って革が死んだ状態になってしまいます。

雨などに濡れてしまった場合は、自然乾燥で日陰で干す事をお勧めいたします。

乾いた後に輪ジミが残ってしまった場合は、シミ・汚れの対処方法のページをご覧ください。

紫外線は悪影響!保管場所には要注意

クローゼットの中にしまわずに部屋にかけておく事も、革ジャンの保管方法としては良い事ですが、日光の当たる場所にずっと同じ環境で置いてはいけません。

片側だけの色があせてしまったりだとか、変色・退色の原因となるので注意してください。

黒の革ジャンはそこまで目立ちませんが、特に色物の革ジャンには気遣いが必要です。

番外編:裏地の手入れはどうすれば良い?

裏地にはコットンやポリエステルが使われている事がほとんどですので、革ジャンを裏返して、裏地を固く絞ったタオルで汚れをできるだけ拭き取り陰干しをする事がおすすめです。

除菌・消臭スプレーも汚れが落ちる訳ではないので、根本的な解決方法としては、革専門のクリーニングに出す事となります。

シーズンオフ・保管前のチェックリスト

  • ブラッシングでホコリを落とした
  • 固く絞ったタオルで全体を拭いた(首周り・ポケット周りは入念に)
  • 日陰の風通しの良い場所で十分に乾かした
  • 保管前にオイルは塗っていない
  • ビニール袋をかけていない
  • 直射日光・クーラーの風が当たらない場所を選んだ
  • しまいっぱなしにせず、月に一度は出す予定でいる

最後に

革ジャンを保管するに当たり重要な、湿気・乾燥・紫外線についてお話をさせていただきました。

これらを注意のうえ保管して頂ければ、大切な革ジャンを良い状態で着用頂けるかと思います。

革ジャンのお手入れ全体(オイル・カビ・シミ)を知りたい方は、まとめ記事もあわせてご覧ください。

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【YouTubeでも解説しています】